木工の修行を始めたばかりの頃。
師匠である親父がオーダーを受けていた小さな木皿があった。
その時は20枚程度のオーダーを抱えていたが、工房の端材をかき集めて100枚以上の皿を木取りした。
「そのうち売れるから」
親父に指示されるがままに2週間ほどかけて100枚の皿を削り終えた時の感動は今でも忘れない。
当時の木工秋廣は木工旋盤も使っていなかったので、親父が工夫して作ったジグを駆使してカッター(木工機械)で皿の内側の荒削りしたり、昇降盤をうまく使って外側を削ったりしてから手順を踏んでノミやカンナなどの刃物で仕上げる。
無数の皿が仕上がっていく様を経験していくうち、木工の奥深さと面白さに更に夢中になった。
基本的に親父は一点ものの家具を一つ一つ作っていて、そちらの方が性に合っているので、普段は積極的にプロダクトを作ることはなく、僕もそれを手伝う日々を送っている修行時代を過ごしている頃だったので、小物を無数に作ることが僕にとっては新しい経験で、とても刺激的な体験だった。
この体験が僕らの今のプロダクト製品を作る活動に明確に繋がっている。
あれから20年、僕らなりの削り方や粗どりの方法を取り入れながら少しづつブラッシュアップを繰り返し、兄弟で作り続けてきたこのプレートに名前をつけることになり、改めてこのプレートを作ってきた日々を思い出しています。
親父へのリスペクトを込めて僕らの苗字である秋廣を取って「Akihiro Plate」と名付けさせていただきます。
親父「秋廣 昇」が木工を始めてから40年が経とうとしています。
2024年10月20日より、「世界同時多発POP UP Show」と題して、AkihiroWoodworksの正規取扱店でAkihiroPlateとChicchiを発売開始します。
全国各地のお取扱店へ足を運び、現物を手に取って選んで欲しいです。
このWEBサイトのTOPからインスタグラムの投稿へ飛んでいただければ各お店に繋がります。よろしくお願いします。
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